転職サービスを運営するとある会社が公開する2020年版の業界別平均年収では、IT業界は第4位の444万円となっています。
IT業界で活躍できれば、比較的高い収入を得られそうです。
一方で、IT業界では文系出身の人や未経験で転職した人は活躍しにくい印象も根強いかもしれません。
しかし、これはただのイメージでしかなく、実際には様々な経歴の人が活躍しています。
文系出身の人は、文章でわかりやすく伝えたり、文章を読み解く力に秀でているケースがあります。
この力は大いに役立ちます。
例えば、製品のマニュアルがわかりにくかったらどうなるでしょう?
あるいは顧客の要望が記載された書類を正しく読み取れなかったらどうなりますか?
いずれも、会社の評判を下げてしまいかねないのは明白です。
IT業界では、製品開発を担当するエンジニアだけでなく、マニュアルなどの文書作成をするドキュメント担当や、顧客からの要望を素早く正確に把握して社内にフィードバックするセールスも重要な役割を果たしています。
未経験でIT業界への転職を考えているなら、それまでの経歴やスキルを応用、転用できないかを考えるのが最善の道です。
顧客の要望というのは、顧客の属する業界の具体的な業務や固有のルールに関連することも多いです。
IT業界のプロは必ずしも他の業界についても幅広い知見があるとは限りません。
そんなとき、もともとそこで働いた経験がある人のノウハウを使えたら、強力な武器になりえるわけです。
近年のIT業界では特定の業界に特化したサービスを展開する企業も増えていますので、自分の経歴との親和性が高い場合は大歓迎されることもあるのです。